Christopher.R(クリストファーアール)で施術テクニックのメインとなる「シンセティックボディケア」に関してのお話しを続けています。
体重掛けしない…、押さないで引く…。
これがメインのテクニックとなりますが、それだけではありません。
そんなことを書きましたが、これ以降はその部分にも少し触れていきます。
もちろん、初期は筋肉へのアプローチのみでしたけれども…。
施術を重ね、勉強を重ねていくうちに…、まだまだ足りない部分があることが分かりました。
これが非常に厄介というか、認識しにくいものでした。それが…、
筋膜というものです。
筋繊維を取り巻くのも筋膜。
筋繊維全体を取り巻くのも筋膜。
皮下脂肪といわれる部分も筋膜。
あれあれあれって感じでしたね。
解剖の本を見ても、筋肉しか表現されていません。
まぁそれも表面は筋膜でくるまれているんですけどね。
その筋肉と筋肉を結びつけるような筋膜もあり…。
身体全身を包み込むような…、「全身タイツ」と表現されるようなものもあり…。
皆さんが筋肉の図を見ている場合は、この筋膜・結合組織を取り除いたものなのです。
そこにたどり着くまでには多くの膜組織があると考えてください。
といっても、非常に考えにくいのですけどね。
近年この筋膜に関しては、「アナトミートレイン」がもてはやされておりますが…、
それとて完結したものではないようです。
実にイメージしにくいかと思いますので、ハヤミズのスクールでは…。
献体で行われているような解剖実習の動画を見てもらっています。
正直、慣れないと気持ち悪いかと思いますが、そうでもしないとこの「筋膜」はイメージしずらいと思いますので…。
筋肉単体ではなく、それぞれが筋膜によってつながりがあります。
人間の動作は単一の筋肉を使ってなされている訳ではありません。
色々な部位が連動・連携して身体を動かしている…。
そのことを理解することは非常に重要ですよ。
もちろん、筋肉と筋膜だけに注視することも危険です。
シンセティックに関しては、筋膜だけでもありません。
特に最近はこの「筋膜つながり」をことさら、重要視している人が多いんですが…。
筋膜がすべて…。みたいになるのはちょっとマズい!
そもそも人間というものは、非常に複雑なものですから…。
次回に続きます。