Christopher.R(クリストファーアール)で施術テクニックのメインとなる「シンセティックボディケア」に関してのお話しを続けています。
体重掛けしない…、押さないで引く…。
これがメインのテクニックとなりますが、それだけではありません。
本題から外れますので、詳しくはここでは説明しませんが…、
バリエーションの一つとして上の写真のようなやり方もしています。
これは、膝に違和感を持った人への施術の模様ですね。
実は、結構多彩なテクニックを使用しております(^_^)v
あくまでもメインとなるテクニックがハヤミズが以前学んだ「ある経絡整体」でやっていた、体重掛けせず、脱力し、引きを重視した圧の入れ方ということです。
なんせ、synthetic(融合・複合)ですから…、
色々なテクニックが混ざっております。
さて、今回は筋肉に対してシンセティックの圧がどういう変化を与えるのか?
その仕組みの部分についてお話しをしていきます。
筋肉が疲労すると、基本的には縮こまります。
縮こまると何が起こるのかというと、神経や血管を圧迫します。
圧迫された血管は、当然のごとく血流が悪くなります。
動脈においては心臓からの新鮮な血液を身体全身に送り込んでいるわけですね。
この新鮮な血液は食べ物から摂った栄養分やら新鮮な酸素を含んでいます。
これが身体全身の細胞に送られているから、人間は健康であり、生命を維持できているのです。
生命体である人間の身体はその大事な血流が乏しくなっていくと…、
命に関わる重大事件なのです。
そこで血流を活発かしようとして、血管を広げようとする物質が発生します。
これが痛みの信号となり、神経により脳に伝達され、脳で痛みを感じるのです。
ですから、
押しつぶされた血管を広げないと筋肉の疲労による痛みがなくなることはないのです。
縮こまった筋肉を元に戻す必要があるけですね。
シンセティックによる…、
体重掛けはしない。
受け手の身体を身構えること無しに…、
筋肉をわざわざ硬くさせること無しに…、
よって関節をもわざまざ固まられること無に…、
ピンポイントで筋繊維にも無理のない圧が入いっていくことにより、筋肉を構成する各筋繊維がアンバランスな状態になり、筋肉の縮こまりが解消され、それによって押しつぶされていた血管が拡張します。
結果、血流が活発になり、不必要になったブラジキニン等(血管拡張、発痛物質)が血流(静脈)に乗って排出されます。
ですから、当初感じていた受け手の主訴である痛み。または圧痛が徐々に消えていくのです。
受け手にも負担が掛からず、
非常に合理的な施術テクニックということですね。
★ 虚血性圧迫による血流の活性化もありますが、それは筋繊維を壊すような無理な圧迫とは異なります。